お世話になった方、親しくしている方への日頃の感謝の気持ちを表す機会である、お中元やお歳暮。日本独特の美しくも楽しい贈り物文化ですね。昨今はギフトの多様化がすすむ一方で、相手への配慮から伝統通りの定型の品物を贈るのも少し難しいシーンがあります。
特に、贈り物をあげる当人が、何かしらの持病を持っているとなると品物選びには慎重にならざるを得ません。長年、食道楽でならしてきた親戚の方が突然糖尿病になってしまったので、もうそれ以降は今まで気に入ってもらっていた保存食や特産物の詰め合わせギフトなどは贈れなくなってしまった、と嘆いている人が私自身の周りにも何人もいます。
特に甘いものが大好きだったのに、もうお菓子が贈れないというケースは困ったものです。こういった場合は、あれこれ考えて思い悩むよりも、「体調はいかがですか?」と言う風に直接連絡して、ズバリ贈っても安心して食べていただけるようなもの、あるいは食品以外で何が欲しいかを聞いてしまった方が良いでしょう。
糖尿病と言っても様々な段階があり、一概に食べられないカテゴリーが存在する、ということではありません。少量なら大丈夫と言うケースもありますので、そこは少数精鋭で質の高いものをごくコンパクトな容量で贈る、という手もあります。